「頭の中では分かっていたのに、答えが違った…」
数学が苦手な生徒ほど、こんな経験が多いのではないでしょうか。
実際、個別指導をしていると
“考え方”は合っているのに、
途中で符号ミスや計算ミスをして
点を落としている生徒はかなり多いです。
そして、その原因の多くは
途中式を省いていることです。
◆「途中式を書かない=できる人」ではない
よくあるのが、
「途中式を書くのが面倒」
「頭の中でできるから大丈夫」
というパターンです。
もちろん、本当に計算に慣れている人なら、ある程度省略しても解けます。
ただ、数学が苦手な段階で途中式を飛ばしてしまうと、
自分で自分のミスに気づけなくなります。
特に多いのが、
・マイナスの符号を落とす
・分配法則でミスする
・移項した時に符号を変え忘れる
・分数計算で約分を間違える
などの“うっかりミス”。
本人は「計算が苦手」と思っていても、
実際は途中の整理不足でミスしているだけ
ということもかなりあります。
◆途中式は「考えた証拠」を残す作業
途中式を書く意味は、ただ丁寧に見せるためではありません。
途中式を書くことで、
・どこで間違えたか分かる
・考え方を整理できる
・同じミスを減らせる
・見直しができる
という大きなメリットがあります。
例えば、
3(X-2)-5=7
を解くときに、
3x-6-5=7
3x-11=7
3x=18
x=6
と書いていれば、もし間違えても
「どこでズレたか」を確認できます。
でも途中式なしで一気に答えを書いてしまうと、
間違えた時に“原因不明”になります。
これでは成長しにくいです。
◆数学ができる人ほど、実は途中式を書いている
意外かもしれませんが、
数学が得意な人ほど、
必要なところではしっかり途中式を書いています。
なぜなら、
「ミスすると面倒」ということを知っているからです。
特にテストでは、
・焦る
・時間がない
・見直しが雑になる
という状況になりやすいため、途中式がないとミスが増えます。
逆に、途中式が整理されている人は、見直しもしやすく、点数が安定します。
◆“速さ”より“正確さ”を優先する
数学が苦手な人ほど、
「早く解かなきゃ」
と思って途中式を省きがちです。
でも、本当に大事なのは
速さより、正確さです。
途中式を丁寧に書くことは、遠回りに見えて、実は一番の近道です。
ミスが減れば、結果的に点数も上がり、自信にもつながります。
◆最後に
数学は、「分かる」と「できる」が別の教科です。
授業中に理解できても、実際に自分で解くとミスをする。
これは珍しいことではありません。
だからこそ、途中式を丁寧に書いて、
・自分の考えを整理する
・ミスを見つけやすくする
・正確に解く習慣をつける
ことが大切です。
もし今、数学で計算ミスが多い人は、
まずは“途中式を省かない”ことから始めてみてください。


